2006.10.30 Monday
「孤高の人−天才画家 青木繁」
石橋文化センター開園50周年記念
「くるめ市民音楽劇 〜孤高の人−天才画家 青木繁〜」の公演が終りました。
ここ4日間、睡眠不足でブログを書く気力がなかったもので まとめて書きます。
★10月26日(木)
10時〜22時と舞台合わせ。
普通バレエやオペラは決まった楽譜があって、歌や踊りもそれに合わせるのですが、
このミュージカルは全てが「新作」なので、合わせるのが大変
おまけに途中で新しい楽譜が数曲届き、また初見大会。
途中、休憩時間にバンドのメンバーと一緒にホール隣の石橋美術館へ、
このミュージカルの主人公:青木繁さんと、ライバル:坂本繁二郎さんの絵を観に行きました。
青木さんの代表作『海の幸』はすごい迫力があって、何だか神がかっている気がしました。
一方、坂本さんの絵は人柄が良く出ていてパステルカラーの優しい絵が印象的。
美術館を出る前に、青木さんと坂本さんが描いた自画像の絵に合掌。
「天国まで響く良い演奏が出来ますように・・・。」
夜の練習が終ったところで「序曲」と「カーテンコール」の楽譜が届きました。
これでやっと全部楽譜がそろいました。
★10月27日(金)
家に帰り着き、お風呂から上がるとすぐに、
新しい楽譜分のレジスト(エレクトーンの音色)作りにかかりました。
夜中3時を過ぎたところで意識朦朧。
ちょっとだけ寝て4時半に起きて続きの作業をしました。
だけど、あっという間に出かける時間。[:がく〜:]
今日も10時〜22時と舞台合わせ。
昨日もらった楽譜の合わせから始め、夜は通し稽古をしました。
台本は読んでいたものの、とても感動的なお話で、途中で何度も涙がウルウル。
演出や音楽はもちろん、舞台美術や照明も色々と凝っていて、
まさにみんなの力で創り上げるミュージカルです。
だけどドライアイスだけは、指揮者を見る映像モニターが真っ白になり、
私達バンドメンバーは途中でパニックに陥りました
本番も使うのかしら
★10月28日(土)
家に帰り着いてから夜中3時まで頑張って練習していたけれど、
やはり意識朦朧。ちょっとだけ寝て朝5時に起きて練習。
だけど、あっという間に時間切れになってしまいました。[:がく〜:]
そして本番へ向って出かけたのでした。
ホールに到着するなり、ドライアイスがスモークに変更になったと聞き、ホッとしました。
午前中は細かな打ち合わせをしながらチェック。
午後からはゲネプロ。
いよいよ夜の公演が始まりました。
ソロと違って、バンドでの演奏は仲間がいるので心強い。
私は舞台上手のオーケストラピットの中で、打楽器の花岡さんと関家さんと一緒。
打楽器はリズムやポイントとなる音を担当しているので、
お芝居の長さにあわせて音楽がジャンプする時、本当に頼りになるのです。
役者さん達の演技も素晴らしく、やっぱりウルウルしながら演奏しました。
終演の時は、ものすごい拍手。 良かった〜。
明日も頑張るぞ〜。
★10月29日(日)
今朝も目覚まし時計4個鳴らして5時起き早朝練習。
ビタミン剤&CQ10&高麗人参のサプリメントを飲んで、いざ出陣。
公演2日目。開演1時間半前、長蛇の列・・・。
《第一幕》
私の音から序曲がスタート。 だけど、なんか変な感じ。
えっ、音声モニターから下手側のオーケストラピットの音が出ていない。
どっ、どうして、どうして。
音楽の核となるピアノの音が全く聴こえてこないのです。
生音は距離が離れている分、時間差があるので合わせるのが難しい。
だけど演奏するしかありません。 必死についていきました。
《第二幕》
休憩中にモニターを元に戻してもらい、ホッとしました。
ところが今度は、予定外の照明で、映像モニターがハレーションを起こして真っ白に。
指揮者が見えず、Xタイムの着地点(音楽がジャンプする合図)が全くわからなくなり、
みんなに必死でついて行きました。
色んな事件が起こったオーケストラピット。
だけど終演後は拍手大喝采で良かった。
「市民ミュージカル」このミュージカルの為に
昨年の10月から「講座」が始まったとのことでした。
一般公募でオーディションをし、毎週2回発声練習とダンスのレッスン。
一般の方々が年齢や立場を超えてつながり、それを1年間続けてこられたのです。
学生、主婦、サラリーマン、フリーター、下は小学生から上は62歳まで。
そんな皆さんに、たくさんのエネルギーをもらいながら演奏した私です。
この作品、再演の話がすでに持ち上がっているとか。
また、みんなに会えるといいな。本当にお疲れ様でした。